鍼灸治療って?

不思議?な東洋医学 実はしっかりとした理論がある

経絡図

「気」や「経絡」などあまり耳慣れない言葉があるので、なんだか不思議と思われる東洋医学ですが、実はしっかりとした理論体系があります。
現代医学と違って検査や器質的に「見えるもの」に重点を置いた医学とは違って、「見えない部分も含む『働き・機能』」に注目した医学なので分かりにくいのかもしれません。

東洋医学の人体の仕組み

主に3つの仕組みがあります。

  • 生命エネルギーとして働く『
  • 気によってできたものが運行する『経絡
  • 身体の構造をなす『蔵象

気によってできる生命の構成要素

気とは、私たちの生命エネルギーを表現した言葉です。身体の構成する素材や要素があってもそこに命がなければ動きません。命がなくなったとき人は「死」を迎えます。古代の人は「気」という言葉で「生命エネルギー」を表現したのです。

水が液体や気体、個体に変化するように、気もかたちを変えて体の構成要素を作ります。主に4つのものに「気・血・津液・精」の形に変化します。これらの要素に不足や偏りが起こると病気になります。

気と血の通り道 経絡と経穴

経絡とは、気血を通し、体を循環してそれぞれの機能が一つになって働けるように連絡している通路のことです。と同時に、病気の移動路にもなります。

たとえば、外界からの刺激(外邪)が皮膚に刺激が行くと体表を守る働きが高まり体内に影響・侵入できないようにします。冷えやウイルスを追い出すためにのどが痛くなったり、発熱したりする風邪はその例です。

外界の刺激に反応する自然治癒力が弱いと外邪の侵入を許してしまい、体の奥深くに移動し経絡を伝わって関連する器官に病気が発生します。ですので、病気の移動路である経絡は同じく治療の通路にもなりえます。

発生した症状を見て関連する器官の経絡やポイント(経穴)を刺激することによって、病気を治すことができるのです。

東洋医学のからだの構造 五臓六腑(蔵象)

蔵象図

しかし、外邪ばかりが病気の原因とは限りません。東洋医学では、さまざまな原因から人は病気になることに気づいていました。ストレスや飲食や疲労など、様々な原因が体内でどのように起こっているかを体系化していったのです。

古代でも人体解剖が行われ、その生理機能と構造と治療経験をもとに五臓六腑の理論が体系化されました。東洋医学では、現代でいう見えるところの実質臓器だけを単に指すのでなく実質臓器をふくめた生理的な機能と、その関連性をあらわしたものが五臓六腑(蔵象)です。

五臓ー「肝・心・脾・肺・腎」
六腑ー「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」
奇恒の腑ー「骨・髄・脳・脈・胆・女子胞」

以上、東洋医学を支える思想と人体観を簡単ではありますが、説明いたしました。
これらをもとに人体の病態生理をとらえ、治療原則が作られています。